[著者紹介ボックス]
- 著者:奥崎慎太郎(おくざき しんたろう)
- 肩書:株式会社SOFI 代表取締役 / コードアシスト主催
- 経歴:治療院・サロン特化Web制作 350社支援・15年・大阪市北区(梅田)
- 関連:mosak.org(個人公式) / codoctor.net
治療院HP制作の現場で15年かけて学んだ「お客様の心を動かすコピー」
【結論先出し】
- 売れない治療院HPの共通点は「主語が院長」になっていること。主語をお客様に書き換えるだけで反応率は1.5倍になる。
- 心を動かすコピーは「具体・対比・物語」の3原則。これを外すと、どんなに美しいデザインでも問い合わせは来ない。
- コピーが先、デザインは後。順番を逆にするから、ほとんどの治療院HPは失敗する。
私は奥崎慎太郎、大阪堺市で株式会社SOFIを経営している。2010年から15年間、治療院・サロン・クリニックを中心に350社以上のホームページを設計してきた。整体・整骨・鍼灸・カイロ・美容鍼・小顔矯正・産後骨盤、ありとあらゆる治療院ジャンルの院長と、500回以上のヒアリングを重ねた。
その現場で、私は痛いほど学んだ。
「デザインがきれいなHPは、必ずしも問い合わせが来るHPではない」
問い合わせを生むのは、コピーだ。文字だ。言葉だ。この記事では、私が350社の現場で本当に学んだ「お客様の心を動かすコピー」の作り方を、出し惜しみなく書く。
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H2-1:売れない治療院HPの共通点
私が15年見てきた中で、「問い合わせが月3件以下」の治療院HPには、ほぼ100%共通する特徴がある。
共通点①:主語が「院長」になっている
ダメな例
これを読んで、お客様は何を感じるか。「ああ、すごい先生なんだな」で終わる。問い合わせには繋がらない。
なぜか。主語が「院長・当院」になっているからだ。お客様は、自分の話を読みたいのに、院長の自慢話を読まされている。これが反応率が出ない最大の理由だ。
良い例(同じ内容を、主語を変えて書き換える)
> 「腰が痛くて子どもを抱っこできない」という3児のお母さんが、3回の施術で笑顔で抱っこできるようになりました。 > 朝起きるのがつらかった40代男性が、いまは6時起床で趣味のランニングを再開しています。
主語を「お客様」に変えるだけで、HPは「自分の未来の話」として読まれる。これが反応率を1.5倍にする最低限の作法だ。
共通点②:症状が「専門用語」で書かれている
ダメな例
> 仙腸関節機能不全、頸椎ヘルニア、胸郭出口症候群、坐骨神経痛、肩関節周囲炎に対応します。
院長は本気で書いている。でもお客様は分からない。Googleで検索した瞬間、別のページに離脱する。
良い例
> 「朝、靴下が履けないほど腰が痛い」「美容室で髪を洗うとき、首が後ろに反らない」「子どもを抱っこすると肩が抜けそう」、こんな症状で悩んでいませんか?
症状を「日常のシーン」で描く。これだけで、お客様は「あ、私のことだ」と感じる。読み続ける理由が生まれる。
共通点③:料金・所要時間・予約方法が分からない
これは意外と多い。「料金はカウンセリング後にご案内します」と書いてある治療院HP、けっこうある。
お客様の心理は明確だ。「料金が分からないところには、絶対に予約しない」。1万円なのか3万円なのか、30分なのか90分なのか、これが見えないと予約ボタンは押されない。
私がHP制作する治療院では、ファーストビューに必ず「料金・所要時間・予約方法」を載せる。これだけで、問い合わせ率が1.3倍になった事例は数え切れない。
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H2-2:心を動かすコピー3原則(具体・対比・物語)
ここからが本論だ。私が350社の現場で確信した、コピーの3原則を共有する。
原則①:具体(数字・固有名詞・状況描写)
抽象的なコピーは、誰の心も動かさない。
ダメ:「多くの患者様にご好評いただいています」 良い:「2010年の開業から15年で、地域の3,200人を施術してきました」
ダメ:「丁寧なカウンセリングを心がけています」 良い:「初回は45分かけて、お悩み・生活習慣・睡眠時間まで聞き取ります」
ダメ:「経験豊富な施術者が対応します」 良い:「柔道整復師として12年、整形外科で5年、合計17年の臨床経験があります」
数字と固有名詞は、コピーの説得力を3倍にする。「多くの」「丁寧な」「経験豊富な」という形容詞を、徹底的に排除する。これだけで、HPの空気が変わる。
原則②:対比(ビフォー・アフター、他院との違い)
人間の脳は、対比でしか「価値」を認識できない。これは脳科学的にも証明されている。
良いコピー例
> ▶ 他の整体に行ったとき:30分の施術、その場では楽になるけど3日で戻る > ▶ 当院に来たとき:45分のカウンセリング+施術、3週間後も体が軽い理由をお伝えします
> ▶ 一般的なマッサージ:「気持ちいい」で終わる > ▶ 当院の施術:「動きが変わった」を体感していただく
対比は、お客様が「自分が今いる場所」と「これから行く場所」のギャップを認識する装置だ。ギャップが見えた瞬間、人は動き始める。
原則③:物語(具体的なお客様の変化)
最も強力なのが、物語だ。
良い例
> 38歳・3人のお子さんを持つお母さん(堺市在住) > 「次女を出産してから、腰の痛みで子どもを抱っこできず、産後うつ気味でした。整形外科では『骨盤が開いてるね』と言われるだけ。藁をもつかむ思いで当院を訪れました。 > 初回のカウンセリングで45分、私の生活と体の状態を聞いていただいて、それだけで涙が出ました。3回目の施術で、子どもを抱きしめながら散歩できるようになり、5回目で夫と笑い合える夜が戻ってきました。」
物語は、文字数が長くても読まれる。なぜか。お客様は「自分の未来」を、その物語に重ねるからだ。
注意点が2つある。
- 必ず「お客様の許可」を取る(これは絶対)
- 写真とセットで載せる(顔出しNGなら後ろ姿でも可)
私のSOFIで制作するHPは、必ずこの「お客様ストーリー」を最低3本掲載する。これがあるかないかで、問い合わせ率が倍違う。
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H2-3:院長の人格を文字にする方法
ここが、AI時代に最も重要なスキルだ。
なぜなら、症状の説明・治療法の解説は、AIで書ける。でも「この院長の人格」は、AIには書けない。お客様は、最終的に「人」を選ぶ。だから、院長の人格をどう文字に乗せるかが、HPの命になる。
方法①:ヒアリングは2時間。雑談から本音を引き出す
私が治療院HPを作るとき、最低2時間のヒアリングをする。最初の30分は、施術の話は一切しない。
聞くのはこんなことだ。
- なぜこの仕事を始めたのか
- 学生時代、何を考えて生きていたか
- 一番つらかった時期は何だったか
- 一番嬉しかった患者さんのエピソード
- 自分の家族にどんな治療をしてあげたいか
これを聞くと、院長の本音が出てくる。「学生時代、母の腰痛を治してあげたくて、治療家を志しました」「3年前、最愛の祖母を亡くしてから、高齢者の体を本気で守りたいと思うようになりました」。
これがコピーになる。これがその院長にしか書けない、人格の言葉になる。
方法②:院長の口グセ・話し方を文字に残す
院長と話していると、必ず口グセがある。「やっぱり」「結局のところ」「正直に言うと」「うちの場合は」。
私はヒアリング中、これをメモする。HP本文の中に、その口グセをそのまま入れる。「正直に言うと、当院は完璧じゃありません。でも、お一人お一人に2時間かけて、本当に向き合います。」
人工的な美しい文章より、院長の素の話し方のほうが、お客様の心を動かす。これは350社で確認済みだ。
方法③:院長の「弱さ」を見せる
完璧な院長より、人間味のある院長のほうが、選ばれる。
「私自身、20代で椎間板ヘルニアで2年間苦しみました。だからこそ、痛みで動けない人の気持ちが、本気で分かります。」
「正直、開業当初は技術不足でお客様に申し訳ない施術をしてしまったことがあります。あの経験があったから、今は1日3名様までと決めて、徹底的に向き合うスタイルにしています。」
弱さを見せられる院長は、強い。これは私の15年の確信だ。
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H2-4:反応率2倍のキャッチコピー型10選
最後に、私が現場で何度も検証して「これは効く」と確信した、キャッチコピーの型を10個共有する。テンプレなので、自分の治療院に当てはめて使ってほしい。
型①:時間×変化
「初回90分。3回で、長年諦めていた腰痛が変わります。」
型②:地域×ターゲット
「堺市で、30〜40代のお母さんに選ばれている整体院です。」
型③:他院との違い
「他の整体で良くならなかった方の、最後の駆け込み寺。」
型④:数字×実績
「2010年から3,200人の腰痛を診てきた、堺市の整骨院。」
型⑤:お悩み直球
「朝、靴下が履けないほどの腰痛、原因に向き合いませんか?」
型⑥:未来描写
「3週間後、子どもを抱きしめて笑える毎日を、取り戻しませんか。」
型⑦:プロセス公開
「初回45分カウンセリング → 検査 → 施術 → 自宅ケア指導まで。」
型⑧:保証・安心
「初回で違いを実感できなければ、料金は頂きません。」
型⑨:質問形
「『また腰が痛い』を、人生からなくしませんか?」
型⑩:感情込み
「もう、痛みで人生を諦めないで。一緒に取り戻しましょう。」
これらの型は、必ず「具体・対比・物語」の3原則と組み合わせて使う。型だけ真似してもダメで、3原則と一緒に使ったときに初めて効く。
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H2-5:FAQ|コピーが先、デザインは後
Q1. デザインとコピー、どっちから作るべきですか?
絶対にコピーが先です。私のSOFIでは、コピー確定までに最低2週間かけ、デザインはその後3日で組みます。順番を逆にすると、デザインに合わせてコピーを縮める羽目になり、伝えるべき内容が削られます。これが、ほとんどの治療院HPが失敗する理由です。
Q2. コピーは院長自身が書くべきですか?プロに頼むべきですか?
ヒアリングはプロに任せて、最終チェックは院長がする。これが私の答えです。院長は施術のプロであって、コピーライティングのプロではありません。でも、自分の人格を反映できるのは院長本人だけです。役割分担が大事です。
Q3. 写真と文字、どっちが大事ですか?
文字8割、写真2割です。写真は文字の補強でしかありません。逆に言うと、文字がしっかりしていれば、スマホで撮った写真でも問い合わせは来ます。私の制作実績で、写真は院長のスマホ撮影で、月20件以上の問い合わせが入っている治療院は何件もあります。
Q4. キャッチコピーを変えるだけで、本当に反応率は変わりますか?
変わります。私が過去にA/Bテストしたデータでは、キャッチコピーを変えただけでCTRが2.3倍になった事例があります。ファーストビューのコピーは、HPの中で最も投資対効果が高い場所です。ここに最低でも3日かけてください。
Q5. AIで治療院HPのコピーを書くのはアリですか?
下書きと整理にはアリです。ただし、AIが書いたコピーは「症状解説」までは得意ですが、「院長の人格」は書けません。最終的に、院長との2時間ヒアリングで引き出した言葉を、人の手で書き直す工程が必須です。これを省くと、どこにでもあるHPになります。
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著者プロフィール
奥崎慎太郎(おくざき しんたろう)
株式会社SOFI 代表取締役 / コードアシスト主催。 1990年2月17日生まれ、大阪市北区在住。2010年にWeb制作で起業し、現在まで15年。治療院・サロン・クリニックを中心に350社以上のホームページ制作・LP設計・MEO・広告運用を支援してきた。
整体・整骨・鍼灸・カイロ・美容鍼・小顔矯正・産後骨盤など、治療院ジャンルの院長と500回以上のヒアリングを重ね、「お客様の心を動かすコピー」を、業界特化で言語化してきた。著者個人の発信はmosak.orgで行っている。
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構造化データ(JSON-LD)
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